*back strret tour part2*
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**宇野浩二にとっての「雪国」**


宇野浩二は「ゆめ子」との恋をとり巻くことなく書き続けて、いくたの中篇や短篇にして雑誌にに発表した。「甘き世の話」
「一と踊」「心中」「夏の世の夢」「山恋ひ」等である。この一連の作にはいわゆる諏訪物と言われ好評を得た。友人であった
芥川龍之介、ゆめ子に関心を持ち、大正9年里見淳と大阪で公演を済ませ宇野さんの案内で下諏訪に来て、ゆめ子に会う。

白玉のゆめ子を見むと足ひきの山の岩みちなづみてぞ来し

芥川は佐々木茂索氏あてハガキを書き、このような歌を記し、「芥川 宇野いま諏訪にいる。誰にも口外しないでくれた給え」
と書き送った。芥川は「ゆめ子」と宇野さんの三人で上諏訪の都座へ映画を観に行き、炬燵にあたり乍らみた という。評論家
にいわせると「山恋ひ」は、宇野さんでとって「雪国」であるという。                     水上勉、日本紀行より引用


その道の分れる所の左側に、ゆめ子の家があるのを私は聞いていたので、何処だろうと気をつけて見に行くと坂道の
始まる一番上の位置に、だから、土台を石垣で積まれた。一軒ふるぼけた家の門の軒燈に「夢の家」と書かれてある
のを見つけたのでほっとして私は、少し赤くなって、もしあの家の何処からか偶然、ゆめ子が私のそんなはしたない
行動を見ていはしないかと気が廻って、思わず足を早めて前途に向けて歩き出した。  宇野浩二「山恋ひ」より引用
注)この小説のヒロインは、この宿場町に実在する芸者衆のひとりで、ゆめ子と言う名で登場しています。


**中山道茶屋「松屋」と今井邦子文学館(歌人)**


江戸時代「松屋」は、茶屋を営んでいました。下の画像の建物は、平成7年に当時の宿場建物の面影を出来る限り残して
再建しました。邦子は明治23年徳島生まれ、幼少時にこの宿場町に住む祖父母に預けられ、成人するまで過ごしました。
短歌は、17歳頃から学んでいたようですが、今井健彦(のち代議士)と職場結婚後、同郷のアララギ派島木赤彦と出会い
正式入門し、短歌を学びました。文学館の2階には、邦子と短歌や生涯を紹介するスペースがあります。(文学館資料参考)


宿場町の面影が残る中山道茶屋、現在、今井邦子文学館として再建。

文学館1 文学館2 alt= alt=




宿場町にある御本陣、今は無き、綿の湯のモニュメント。

御本陣1 御本陣2 alt= alt=




ランチは蕎麦屋で、おやつは新鶴の塩羊羹。

山猫亭 その界隈 alt= alt=




塩羊羹はこんなパッケージ。 諏訪大社下社秋宮1、秋宮2の建御柱です。

新鶴3縦サイズ 建御柱 秋宮1 縦サイズ 建御柱 秋宮2 縦サイズ




**さくらチックな路地散歩**


諏訪大社秋宮界隈を舞台にした文学作品が世に出ていること、宿場町界隈を芥川龍之介も文学散歩していたような…
その面影を文学に登場する場面で想像するのもなかなか楽しいことです。宇野浩二の「山恋ひ」でも読んでみようかな?



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